朝日新聞は16日付で「同僚弁護士を切りつけた疑い 「今から行く」事前に電話」として以下の記事を配信した。
所属する事務所の同僚弁護士を切りつけたとして、神奈川県警は16日、弁護士の西川絵里香容疑者を傷害容疑で現行犯逮捕し、発表した。西川容疑者は年齢や住所なども含めて黙秘しているという。
相模原署によると、西川容疑者は16日午前3時15分ごろ、所属する相模原市中央区相模原6丁目の吉村法律事務所で、所内にあったカッターナイフで所長の吉村浩太弁護士(33)の左腕を切りつけて軽傷を負わせた疑いがある。
西川容疑者は事務所にいた吉村弁護士に「今から行く」などと電話。現れた西川容疑者が所内の資料を破ろうとしたため、吉村弁護士が止めようとして切られたという。
吉村法律事務所のホームページによると、西川容疑者は事務所の代表弁護士の一人。法科大学院を修了して検察官に任官。その後弁護士となった。
引用以上
他の報道では西川弁護士は酒に酔った状態で「コピー機をぶっ壊すぞ」などと電話し、酒に酔った状態で事務所を訪れて暴れ警察官が出動し、いちどこの騒動が収束し警察官がいなくなってから、吉村弁護士を切り付けたようである。
この加害者・被害者の所属する事務所のウェブサイトは以下のとおりであり、2人の経歴も記載してある。
加害者の西川弁護士は元検事であり、豊富な海外生活の経験もあるようで、「才媛」と呼ぶにふさわしい経歴である。西山弁護士の登録番号からすると、弁護士登録を行って2~3年程度であろうと思われる。検察官としても大した年数は務めていないので、何を考えて弁護士になったのか知りたいものである。
酒に酔って事務所で暴れたという事なので相当なストレスを抱えていたのであろう。検察官時代とは違い、俸給が支払われるわけでもなく依頼がなければ食えないのが弁護士であり、依頼者の中には検察官時代に扱った被疑者・被告人よりタチの悪い連中も多く、思うように仕事ができなかったのかもしれない。
日弁連・各単位弁護士会は弁護士の「メンタルヘルス」に力を入れるなどと言っているが、弁護士が精神を病む理由の多くは、身勝手な依頼者とカネの問題なのである。身勝手な依頼者の対応が煩わしくて、嘘を重ねるうちに判決文を偽造したり、依頼がなく食えない事から預り金に手を出したりするのである。
かつて検察官であった西川弁護士は留置場で何を考えているのだろうか?年齢・住所などを含めて「完黙」するよりも、犯行の動機をしっかりと話して弁護士業界の実態を古巣である検察庁にもよく理解してもらうべきであろう。
日弁連・各単位弁護士会は弁護士の「メンタルヘルス」よりも、弁護士への緊急融資制度を完備することが必要であろう。若手弁護士たちは長く弁護士を続けたいのであれば、リスティング広告で客集めなどせずに、紹介者がいない依頼者の事件など受けないようにするべきであろう。無差別に依頼者を受け入れれば、トラブルが増加することは必至であり、丁寧な業務などできないだろう。
自分の身は自分で守るしかない事を、しっかりと若手弁護士には理解して頂きたい。
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