10月22日投票の衆院選において、希望の党の小池代表の側近中の側近である若狭勝候補が、小選挙区では3位にとどまり、比例復活も無く完全に「落選」となった。この若狭氏の落選を産経ニュースは『「立憲民主の出現が…」若狭勝氏敗戦の弁を語る』として22日以下のとおり報道した。
第48回衆院選で、東京都の小池百合子知事が代表を務める希望の党は、おひざ元で厳しい戦いとなり、東京10区で敗退の見通しとなった小池氏の側近で前職の若狭勝氏(60)は22日午後11時50分ごろ、事務所で敗戦の弁を語った。
若狭氏はまず、「この場をお借りしまして、私の今回の小選挙区における敗北、落選の記者会見をさせていただきます」と述べた。
そのうえで、「今回の選挙を振り返ってみますと、自民党の受け皿になる希望の党ではあったと思うのですが、新たに立憲民主党が立ち上がったということで、自民党の受け皿が分散されました」と、立憲民主の出現が逆風になったとの見解を示した。
東京10区は、もともとは小池氏の地盤。若狭氏が主宰する政治塾「輝照塾」からは、多くの塾生が希望の党から立候補していた。
引用以上
希望の党は、解散前の議席数を割り込み小池代表も率直に惨敗の責任を認めている。若狭氏は自民党の受け皿(批判の受け皿)が分散した事が落選の原因という事を述べているが、そういう一面もあるだろうが、若狭氏の「変節漢」ぶりを有権者が拒否したという事が一番の原因だろう。
若狭氏は自民党候補として当選し、同じ東京10区の補選においても自民党候補として当選をしたのである。ところが、小池代表と共に行動を行うようになり、自民党を離れ東京都議選においては「都民ファーストの会」が大躍進した事から、大きな勘違いをしたのであろう。希望の党とはいっても、政策は自民党と大差は無く、消費税凍結・反原発という事だけが異なるのであれば、自民党の中での発言力を強めるべく行動したほうが余程よかったのではないだろうか?いずれにしても、若狭氏は小選挙区においては立憲民主党の後塵を拝しての完敗である。政策うんぬんよりも若狭氏に対する有権者の拒否反応は強かったという事であろう。
今後の若狭氏がどのような動きをするのかは分からないが、現在も若狭氏は弁護士であることは間違いない。若狭氏は弁護士としての登録先を、おそらく自宅の住所にしているようで、弁護士業務はあまり積極的に行っていなかったようであるが、今後の若狭弁護士の活躍には大いに期待したいものである。若狭氏の運営する弁護士法人に所属する弁護士の指導・監督や、「ヤメ検」の看板で法外な弁護士費用を「ボッタクリ」する弁護士の排除に力を入れて頂きたいものである。そのような活動を地道に行えば、若狭氏にも次回の選挙で国会議員として復活の可能性が高くなることは間違いないだろう。
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